三井不動産レジデンシャル(株)は10日、同社が独自開発した「MOC家具転倒防止グリップウォールシステム」の長周期地震動に対する性能を“京都大学防災研究所強震応答実験装置”にて確認したと発表した。
同システムは2014年2月17日付で特許査定が済んでいる。
同システムは家具転倒防止下地に取り付けたグリップアームで家具の上部を抑え転倒を防止。グリップアームに取り付けた粘着マットおよび家具下面の滑止マットで滑り出しを防ぐ。
今回の実験は、南海トラフ地震を想定し、東海エリアでM8.0の地震が発生した場合の、東京湾岸エリアの超高層マンション上層階で想定される振動の約2倍の力で実施。無対策では転倒した家具も同システムの採用で固定され、転倒を回避することを確認した。
同社では、同社分譲の新築マンション一部物件を除くに取り付けサービスと合わせて提供していくとしている。