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災害時の通信手段に独自の無線システムを構築/森ビル

 森ビル(株)は11日、一般業務用無線免許を取得し、無線を活用した独自のデジタル無線システムを構築したと発表した。

 一般業務用無線は、通常、公共性の高い公私事業者に許可されるもので、限られた周波数を共同利用する管理無線とは違い、エリア限定に割り当てられた複数のデジタル周波数を専用利用でき、無線利用の増大が懸念される大規模災害時にも輻輳しない有効な通信手段。

 同社では、一般業務用無線と併せて免許取得したFWA無線(Fixed Wireless Access)を併用し無線システムを構築。災害時の帰宅困難者受け入れを想定している六本木ヒルズ森タワー、アーク森ビル、表参道ヒルズ、パレットタウン、虎ノ門ヒルズの大規模集客施設に同システムを導入、3月中旬より運用を開始する。
 これにより、災害時に震災対策本部を設置する六本木ヒルズ森タワーと各施設を接続し、施設内各所で対応に当たるスタッフ間の通信手段として活用するほか、建物内に新設した複数の中継アンテナとネットワークとを接続することで、トランシーバーを所有し活動に当たる全スタッフと一斉に交信できるよう整備した。


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