森トラスト(株)は10日、同社が開発した「京橋トラストタワー」(東京都中央区)にて、同ビル入居予定企業を招き、非常用発電機の稼働デモンストレーションを実施した。防災・BCPの重要性を入居予定企業と共有することを目的に実施したもの。
同物件は、敷地面積4,403.86平方メートル、延床面積5万2,470.87平方メートル。鉄骨造一部鉄骨鉄筋コンクリート造。地上21階地下3階塔屋2階建て。建物はハイブリッド制震構造を採用し、耐震性能が一般の超高層建築物に求められる約1.5倍の性能を確保。また、平常時の最大約8割の電力供給が可能な非常用発電機を備え、停電時でも照明や、エレベーター・トイレなどを使用可能とする防災・BCP対応に配慮した大規模複合施設。
デモンストレーションでは、震度6強の地震発生を想定して人為的に停電状態を再現。自動で非常用発電機が作動し、全館に通電される状況や通常時・停電時・非常用発電機稼働時に使用可能な設備等を体験・見学した。また、「仙台トラストタワー」で東日本大震災時に実際に行なわれたBCP対応事例を紹介し、BCPの重要性と、それを支える非常用発電機の有効性について知見を共有した。