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「世界共通のビル評価基準の利用拡大を期待」/BOMA会長が講演

「世界中で、テナントは緑化等の快適なスペースを求めている」と話すリチャード・グレニンジャー会長
会場の様子

 (一社)日本ビルヂング協会連合会と(一社)東京ビルヂング協会は12日、会員を対象とした講演会を開催。アメリカ・Building Owners and Manager Assiciation(BOMA)インターナショナル会長のリチャード・グレニンジャー氏が「世界経済に対する商業不動産の価値」をテーマに講演を行なった。

 BOMAは1907年に設立されたビルオーナーを会員とする団体。現在、93のアメリカ国内協会やカナダやオーストラリア等13の国際団体で構成されている。日本においては日本ビルヂング協会が代表として73年に加盟し、連携強化を図ってきた。

 講演ではアメリカ経済の回復傾向に伴い、ビルの空室率や賃料、リート指数等が回復していることを解説。また、世界の商業不動産市場の把握に向けて、「サステナビリティおよびセキュリティについて、業界のベスト・プラクティスを基準にビルを評価するBOMA独自のプログラム“BOMA360”の利用拡大等が望まれる」(同氏)と力説した。

 


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