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東京・上北沢で個人邸をリノベしたメゾネット賃貸/ブルースタジオ

「上北沢 -BUFF-」外観。壁にアートを施している
1階は土間空間。階段も土足で対応できる木材を使用しているため、2階まで土足で生活することも可能
2階は天井をあらわしとし、既存の梁を白く塗装。広々とした明るい空間に仕上げた

 (株)ブルースタジオは31日、個人宅をリノベーションしたメゾネット賃貸住宅「上北沢 -BUFF(バフ)-」(東京都世田谷区、総戸数2戸)を竣工。報道関係者等に公開した。

 京王線「上北沢」駅徒歩7分に立地する築40年の2階建て木造戸建住宅をリノベーションした。元々2階を下宿として貸し出していたこと、オーナーが絵画やWEB広告に携わっていることから、アーティストやクリエイターをターゲットとした賃貸住宅として再生することとし、採光や音の問題からメゾネットタイプとした。「BUFF」とは、「磨く」という意味で、入居者によって磨かれ、さらに進化していく住宅をイメージしている。

 改修にあたっては、一度スケルトン化したうえ、構造の補強や断熱材の補填を実施。1階のサッシや設備なども一新した。1階を『LIVE空間』と位置づけ、活動的かつ創造的な作業を促す土間床に。2階は『Relax空間』として、木造ならではの小屋組みのもと、無垢材のフローリングで仕上げ、温もりと安心感をもつ空間に仕上げた。工費は約1,500万円。工期は約2ヵ月。

 また、グラフィックデザイナーグループ「holiday」に発注し、外壁にアートペイントを施した。室内も入居者特典として、入居者が希望したデザインのアートを1点施すことができる。

 住戸は、専有面積43.08平方メートルと40.01平方メートル(専用庭付き)の1LDK。賃料は12万円。すでに開催したオープンルームで2戸とも入居者が決定。デザイナーや輸入事業者の20歳代後半~30歳代前半の単身と2人世帯がそれぞれ入居した。


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