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東京・西日暮里で高遮音の音楽家向け賃貸竣工/Rバンク

65dB以上の遮音性能を確保した居室
音楽家同士のセッションができる小ホール

 (株)Rバンクはこのほど、東京都荒川区西日暮里にて、音楽家向け賃貸住宅「音楽のいえ+」(総戸数7戸)を竣工した。

 同物件は、JR「西日暮里」駅徒歩9分に立地。同社が2012年に1棟丸ごと再生した、築46年の鉄筋コンクリート造陸屋根5階建てのビル「東京コミュ+」の2階・事務所部分をコンバージョンしたもの。同エリアでは、駅近ではない100坪の事務所需要が少なく、同社はオーナーより活用の依頼を受け、防音賃貸住宅としての企画・コーディネートを行なった。
 用途変更からの防音賃貸については、事例がないことから、日本有数の音響設計事務所である(株)永田音響設計に監修を依頼して実施した。

 室内にもう一つのハコをつくる要領で、遮音性を高める工事を実施。壁には次世代超高性能遮音壁などを、天井には吊り天井に防振ゴムを、また開口部には二重サッシを採用することで、全居室内65dB以上の遮音性能を確保。グランドピアノが設置できる専用防音室付きの居室も用意した。
 共用部には最高80dBの高い遮音性能を確保した防音室や、音楽家同士のセッションができる小ホールを用意。入居者間だけではなく地域、外部との交流も視野に入れている。

 間取りは1K。専有面積25.05~34.89平方メートル。賃料は9万4,000~14万5,000円。音響測定を経てから入居者の応募受付を開始する。すでに30件以上の反響を得ているという。

 12日より入居開始予定。


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