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富山で環境配慮型オフィスビルを竣工/大和ハウス工業

「大和ハウス富山ビル」外観

 大和ハウス工業(株)は11日、富山市内で開発を進めてきた環境配慮型次世代オフィス「大和ハウス富山ビル」(富山県富山市)を竣工した。

 同社は、法人向けの建築物について、2020年までに運用時のCO2排出量ゼロを目指す「Smart-Eco Project」を展開中。「大和ハウス富山ビル」は同プロジェクト第10弾で、経済産業省が実施した「平成25年度 ネット・ゼロ・エネルギー・ビル実証事業」として採択されている。

 同物件は、鉄骨造地上4階建て。敷地面積2,978.7平方メートル、建築面積約858.67平方メートル、延床面積約3,277.73平方メートル。

 CO2排出量を約50%削減できる環境性能を持つほか、太陽光パネルやフレーム式壁面緑化等の環境アイテムを設置することができる外装フレーム「D’sフレーム」を導入。また、部屋全体に光を行き渡らせる採光ブラインド等を取り入れ、自然の力を生かすパッシブコントロール機能を生かす仕様とした。
 また、太陽光発電システムによる創エネや高効率な設備による「アクティブコントロール」、BEMSを利用しエネルギーを適正に制御する「スマートマネジメント」を導入。さらにBCP対策として15kWhのリチウムイオン蓄電池を導入している。

 同社はこうした環境配慮技術を次世代のオフィス開発に活用していくとともに、同事務所をショールームとして活用していく考え。


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