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千葉柏のUR団地内に地域包括ケアセンター竣工/学研ココファンHD

竣工した「ココファン柏豊四季台」外観
テープカットの様子。左から3番目が学研ココファンHDの小早川 仁氏
サ付住宅は18平方メートルから72平方メートルまで用意。上の写真は介護型18平方メートルタイプ、下の写真は54平方メートルの自立タイプの居室
1階に併設されている「グループホームココファン柏豊四季台」

 (株)学研ココファンホールディングスは14日、千葉県柏市で進めてきたサービス付き高齢者向け住宅(サ付住宅)と医療・看護・介護サービスを提供する複合拠点「ココファン柏豊四季台」の竣工を記念し、披露式を開催した。

 同施設は、柏市と東京大学高齢社会総合研究機構、(独)都市再生機構(UR)が組織した「豊四季台地域高齢社会総合研究会」で、高齢期を迎えても安心して元気に暮らすことができるまちづくりのあり方を検討。その具現化策の一つとして完成したもの。入居開始から約50年が経過し、建物の老朽化と共に入居者の深刻な高齢化が進む豊四季台団地の中に誕生した。

 UR所有の土地を学研ココファンHDが50年間の定期借地権で賃借、建設したもので、敷地面積3,500.30平方メートル、延床面積6,761.82平方メートル、鉄筋コンクリート造地上6階建て。サ付住宅105戸を用意し、自立高齢者・要介護高齢者双方を受け入れる。また1階部分には小規模多機能型居宅介護、グループホーム、診療所、薬局、在宅療養支援診療所、訪問看護事業所、地域包括支援センターなども開設し、地域包括支援システムを構築した。
 また、保育所・学童といった子育て支援サービスも入居し、多世代交流も実現する。

 式典で挨拶に立った学研ココファンHD・代表取締役社長の小早川 仁氏は、「高齢化が急速に進む日本のまちづくりのモデルとなるプロジェクトとなるはずだ。『この施設があって本当に良かった』と思ってもらえるよう、運営も力を入れて進めていきたい」と語った。

 サ付住宅は5月1日の入居開始予定としており、医療・介護施設は5月1日前後に、保育園などの子育て支援施設は7月1日に開業予定。サ付住宅については、自立型33戸に対し55の申し込み、介護型72戸に対し47の申し込みをすでに受け付けており、「当社では多数のサ付住宅を展開してきたが、ここまで反響が多かったのは初」(学研ココファンHD常務取締役:五郎丸 徹氏)だという。

 なお、社会福祉法人長岡福祉協会(新潟県長岡市、理事長:田宮 崇氏)、スギメディカル(株)(東京都千代田区、代表取締役社長:杉浦昭子氏)の3社で運営を行なう。


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