不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

住宅用蓄電池の市場規模、向こう12年間で8.5倍増に/富士経済調査

 (株)富士経済は18日、二次電池(蓄電池)の市場動向についての調査結果を発表した。

 次世代環境自動車、電力貯蔵、動力といった分野に搭載される大容量蓄電池の市場は、2013年に世界で1兆6,645億円(前年比19.1%増)、25年には13年比5.9倍となる9兆8,570億円と予測した。ハイブリッド車や電気自動車、プラグインハイブリッド車の普及が進むにつれて、次世代環境自動車分野のシェアが拡大するとみる。

 中でも、住宅用蓄電システムは、13年の市場規模が425億円が、25年には3,594億円と約8.5倍の成長を見込む。日本国内では、震災後に大手住宅メーカーが住宅用蓄電システムを搭載した新築住宅を展開、市場を形成した。さらに、需要の中心は太陽光発電システムを設置する既存住宅に移ったという。

 同社は「16年の電力小売り自由化によって一般住宅を対象にしたアグリゲーションサービスなどへの参入企業が増え、住宅用蓄電システムを扱う事業者の増加が予想できるため、中長期的な市場拡大が見込める」と分析している。


最新刊のお知らせ

2024年6月号

「特定空家」にしないため… ご購読はこちら