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営利28%増の142億円に。太陽光住宅と多層階住宅が牽引/パナホーム14年3月期決算

 パナホーム(株)は25日、2014年3月期決算を公表した。28日には決算説明会を行ない、代表取締役社長の藤井康照氏が事業展開などについて語った。

 当期(13年4月1日~14年3月31日)は、連結売上高3,244億5,800万円(前期比12.1%増)、営業利益142億2,200万円(同28.3%増)、経常利益148億3,400万円(同27.7%増)、当期純利益89億2,500万円(同21.7%増)。

 主力の新築請負において、10kWの大容量太陽光発電を搭載したスマートハウス商品「エコ・コルディス」が受注1,157棟を達成。「単一商品で1,000棟超えはかつてない」(藤井氏)というヒットを飛ばした。上期には消費増税に伴う駆け込み需要が、下期はその反動減が発生したが、当期の戸建て受注高は1,465億9,500万円(同3.0%増)とプラスで着地した。

 15年3月期については、連結売上高3,330億円、営業利益165億円、経常利益165億円、当期純利益100億円を見込む。

 新築請負についてはネットゼロエネルギーハウス(ZEH)仕様の「ブルーエナジー」を積極アピールするほか、3階建て以上の多層階併用住宅を相続対策ニーズの強い都市部で拡販。「この先、新設住宅着工の増加は考えにくい、しかし、スマートハウスや多層階住宅といった新しい価値を生み出すことで、潜在需要を顕在化していきたい」(藤井氏)と、徹底的な差別化戦略によって需要を取り込んでいくとした。


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