(株)東京カンテイは7日、2013年の首都圏都府県別中古マンション流通事例数における行政区シェアを公表した。
東京都は世田谷区が7.59%(前年:7.33%)でトップ。2位は港区で6.72%(同:7.47%)だった。03年、08年に行なった同調査でも、両区がトップ2を占めており、ストック数が多く、かつ新築供給が多いことで中古市場が活発に動いていることが要因と考えられる。3位は大田区で5.67%(同:5.39%)。
13年の東京都は上位19番目までを23区の行政区が占めており、職住近接エリアの人気が高い様子がうかがえる。なかでも近年、湾岸エリアでの新築供給が活発な江東区は5.35%(同:5.55%)で4位。03年は4.82%、08年5.04%と、じわじわとシェアを伸ばしている。今後、湾岸タワーマンションが本格的に中古市場に登場することも予測できるため、「シェアは上がると考えられる」(同社)。
神奈川県の1位は横浜市港北区5.16%(同:5.55%)。港北区は03年と12年にもトップ。港北ニュータウンから中古市場に物件が供給されており、住環境も年々整備が進んでいることから人気が高い。2位は横浜市中区4.55%(同:4.96%)、3位は横浜市鶴見区4.39%(同:4.76%)となり、昨年と同順位に。
千葉県は上位4行政区が03年から変化なし。1位は船橋市14.37%(同:14.27%)、2位市川市11.07%(同:11.29%)と上位2市で千葉県全体の流通事例の4分の1を占める。3位は松戸市9.79%(同:10.16%)、4位千葉市美浜区8.61%(同:9.43%)。
埼玉県は川口市が圧倒的。13年は15.23%(同:15.62%)となり、2位所沢市5.91%(同:5.59%)を大きく引き離した。3位は越谷市4.80%(同:4.61%)だった。
同社では「全体的に新築マンションがコンスタントに供給され、市場が活性化している地域に中古物件の流通も集中している」と分析する。