ジョーンズ ラング ラサール(株)(JLL)は13日、四半期ごとに実施している東京Bグレードオフィスの市場調査の2013年第4四半期のレポートをまとめた。なお同社では、延床面積5,000平方メートル以上、基準階面積300平方メートル以上、建物高さ8階以上、竣工年1982年以降のオフィスビルをBグレードと定義している。
1坪当たり賃料は1万9,517円(前四半期比0.8%上昇、前年同期比3.6%上昇)となった。4四半期連続での上昇が続いている。空室率は4.0%(前四半期比0.2ポイント低下、前年同期比1.9ポイント低下)となった。
10~13年の売買取引件数は、Bグレード74%となり、Aグレード26%の約3倍に達した。物件数が多く、Aグレードと同レベルの耐震性能を持つ高品質なビルも多いことから、優良な投資対象として注目を集めているという。JREITなどに加え、近年はアジアをはじめとした海外投資家の注目度が高まっている。
今後の見通しでは、アベノミクス効果で国内の売買市場が活発になると見込む。賃料についても上昇基調を維持し、14年年間では5~10%程度上昇すると予測した。