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四谷の須賀神社境内に木造賃貸住宅竣工/ブルースタジオ

「須賀の杜 hare terrace」外観。木材を使用した外構、庇の長い屋根など、神社の境内にある住宅としてマッチングするつくりに
室内も無垢材をふんだんに使い、温かみのある空間に

 (株)ブルースタジオは、新築賃貸住宅「須賀の杜 hare terrace」(東京都新宿区、総戸数10戸)を竣工。15日に報道陣や関係者向けに内覧会を開催した。

 丸ノ内線「四谷三丁目」駅徒歩6分に立地。2棟が向かい合うかたちで配棟された、長屋タイプの木造地上3階建て。敷地面積803.91平方メートル。須賀神社より、駐車場と公園として利用していた敷地の有効活用について同社が依頼を受け、建築した。特殊建築物ではない長屋の採用により規制が緩和されることから、敷地の有効活用、コスト圧縮につなげた。

 構造を木造としたことや庇のある屋根の採用など、神社隣接という景観に馴染むつくりとしている。また、各住戸前にあるテラスは専有部として利用可能とした。周囲が緑豊かな環境から、建物周辺にも豊かな植栽を配した。

 専有部は、天井や床などには無垢材を採用。キッチンも無垢材でオリジナルのものを造作した。ハイサッシで玄関と窓を設け、風が通り抜ける空間に仕上げた。

 専有面積41.54~53.79平方メートル。間取りは1LDK。16万9,000円~20万4,000円(共益費6,000円)。現在、2戸契約済み、3戸が検討中。契約者は30~40歳代の二人世帯。

 同社専務取締役の大島芳彦氏は「380年の歴史をもつ須賀神社さんがオーナーで、その境内に立地するということもあり、ここでしか手に入れられない住環境を意識した。今年は例大祭も予定されており、神社という人の行き交う場に共同体として参加できる方に入居していただければ」と述べた。


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