不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

仲介取扱件数過去最高を更新、営利46%増/三井不リアル14年3月期決算

 三井不動産リアルティ(株)は16日、2014年3月期決算概要を発表した。

 当期(13年4月1日~14年3月31日)は、連結営業収益1,270億700万円(前年比12.3%増)、営業利益213億100万円(同46.7%増)、経常利益211億9400万円(同44.8%増)。仲介事業がリテール、ホールセールとも好調だったほか、リパーク(駐車場)事業も仕入れ営業の強化が実を結び、管理台数の純増が収益につながった。

 主力の仲介事業は、市況の好転、大型の法人取引寄与で売上高694億9,500万円(同13.7%増)。リパーク事業も、初期投資の償却を終えた駐車場の増加、管理台数が15万4,643台(同1万1,193台増)と増加したこと等で売上高522億9,900万円(同10.5%増)となった。いずれも過去最高を更新。

 三井不動産リアルティネットワーク全体では、取扱件数は4万2,550件(同8.0%増)となり、過去最高を更新。初めて4万戸台に乗せた。取扱高は1兆4,017億4,100万円(同10.5%増)、仲介手数料収入は746億5,700万円(同12.8%増)だった。いずれも過去最高の数字。なお、期末店舗数は273店舗(前期末比6店舗増)。首都圏は181店舗(同5店舗増)だった。

 今回の業績と今後について、同社代表取締役社長の竹井英久氏は「市況の好転でバブル期以来の過去最高の利益をあげた。当時は販売受託も手がけていたため、純粋な仲介営業の力がついてきたということ。取引価格は調整局面にあり、消費税増税の影響も読めないが、今期も前期並みの実績を確保したい。ただし、営業社員の数を予定通り増やせていないので、当面店舗展開は難しい」などと語った。


最新刊のお知らせ

2025年5月号

「事故物件」、流通の課題は? ご購読はこちら