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オフィスと住宅の好調で過去最高売上・利益を達成/森ビル14年3月期決算

 森ビル(株)は20日、2014年3月期決算を発表した。

 当期の連結業績は、営業収益が2,650億円(前期比7%増)、営業利益574億円(同37%増)、経常利益459億円(同17%増)、当期純利益1,410億円(同879%増)となった。すべての項目で過去最高を更新し、当期純利益は前期の10倍となった。

 セグメント別にみると、賃貸事業は、順調な稼働状況に加え、匿名組合六本木ヒルズ・フィナンシャルコープを連結したこと等により、営業収益1,510億円(同13%増)、全体の稼働率は約96%となった。分譲事業は住宅分譲が好調に推移したものの、物件売却の反動減により営業収益700億円(同9%減)。また、海外事業は賃貸が好調なことに加え、上海環球金融中心の一部売却により営業収益303億円(同51%増)だった。

 同日開催した決算説明会において、同社取締役専務執行役員の堀内 勉氏は「当期は住宅とオフィスの好調により増収増益を達成した。今後は『虎ノ門ヒルズ』や『銀座六丁目10地区第一種市街地再開発事業』等が竣工の予定。また、都内は国家戦略特区に指定されている地区が多いので、今後競争力の高いプロジェクトを進め、ポートフォリオを強化していきたい」と話した。

 次期については、営業収益2,490億円(同6%減)、営業利益630億円(同10%増)、経常利益520億円(同13%増)。営業利益と経常利益は2期連続で過去最高を更新する見込み。また、純利益については、14年3月期の匿名組合連結の反動減により340億円(同76%減)とした。


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