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オフィス価格変動率トップは「東京」/JREI調べ

 (一財)日本不動産研究所(JREI)は29日、第2回「国際不動産価格賃料指数」(2014年現在)の調査結果を発表した。

 国際的な主要都市の不動産市場動向調査を目的に、対象都市の調査物件について、同研究所の不動産鑑定士が評価した価格・賃料を指数化したもの。対象都市は東京、ソウル、北京、上海、香港、台北、シンガポール、クアラルンプール、ジャカルタ、バンコク、ホーチミンで、対象用途はオフィス・マンション。1都市当たりオフィス3物件、マンション3物件について、4月1日時点の対象物件の新築・新規契約を前提に、1平方メートル当たりの価格・賃料を評価・指数化した。

 10年10月を100.0とした項目別トップ3は、オフィス価格指数では「北京」187.2、「ジャカルタ」181.4、「台北」144.0。オフィス賃料指数では「ジャカルタ」162.2、「北京」161.8、「上海」133.4。マンション価格指数では「ジャカルタ」154.6、「クアラルンプール」138.2、「台北」135.7。マンション賃料指数では「北京」143.4、「上海」139.0、「ジャカルタ」129.4。

 オフィス価格指数の対前期(13年10月期)変動率では、最も高かったのが「東京」の+3.4%。以下、「ジャカルタ」+3.1%、「バンコク」+2.5%で、変動率が最も低かったのは「上海」「クアラルンプール」の+0.7%。
 オフィス賃料指数の対前期変動率では、最も高かった都市から「シンガポール」+4.4%、「ジャカルタ」+3.1%、「バンコク」+2.5%の順。「上海」は-0.8%と唯一のマイナスとなった。

 マンション価格指数変動率では、「ジャカルタ」+4.0%、「北京」+3.8%、「上海」+2.3%、賃料指数では「ジャカルタ」+2.6%、「台北」+1.0%、「東京」+0.7%の順に。

 東京の丸の内・大手町地区所在の最上位オフィスを100としての価格水準比較(1棟の賃貸可能面積当たりの床価格単価)では、トップが「香港」で173.6となり、以下「台北」62.8、「上海」58.3。賃料水準比較では、「香港」168.6、「上海」75.0、「シンガポール」68.8の順に。
 同じくマンションでの価格水準比較では、「香港」212.2、「台北」160.7、「シンガポール」149.6。賃料水準比較では、「香港」170.6、「シンガポール」153.6、「上海」90.2となった。


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