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東京・目黒でオーダーメイド対応の1棟リノベマンション発売/コスモスイニシア

「リノマークス目黒本町」外観。エントランスの改修、多目的室の設置などは行なうが、総タイル貼りの外壁などきわめて高水準のスペックのため、ハードや共用部の改修はごくわずか
リノベーションにあたっては、インテリアショップ4店とコラボレーション。購入者にインテリアテイストにあったソファをプレゼントし、それをベースにインテリアコーディネイトを行なっていく。間取り変更も含めたベースプランからのカスタムオーダーにも柔軟に対応する
デッドスペースとなっていた長い廊下を拡幅し、廊下一面を本棚として提案した住戸

 (株)コスモスイニシアは、1棟まるごとリノベーションマンション「リノマークス」の第3弾となる「リノマークス目黒本町」(東京都目黒区、総戸数24戸、非販売住戸3戸)の販売を開始した。

 同物件は、東急目黒線「西小山」駅徒歩2分に立地する、地上5階地下1階建て、築18年、個人オーナーが所有していた賃貸マンションを取得し、全面改修したもの。駅徒歩2分という立地、カーブドガラスや外壁のレンガ調タイルなど賃貸マンションとしては高水準のハード、専有面積80平方メートルを超える間取りなどが、リノベーションの素材として希少性が高いと判断。2013年6月に入札で取得。入居者が退去した住戸から順次、リノベーションに着手した。

 住戸は、2LDK・3LDK、専有面積53~108平方メートル。既存の間取りは生かしつつ、水回り、床、天井、建具、クロス、玄関等を全面改修したほか、引き戸の採用、収納類の新設・拡大、床暖房や食洗機の導入等も行なった。ユーザーは、ベースプランをもとに、建具類のカラーリングや種類、設備類の増設などのオーダーメイドが可能。また、新築マンションに導入している「ホームデコレーションシステム」をアレンジ。インテリアショップと提携し、購入者にソファをプレゼントし、それを起点に、インテリアテイストやインテリアを自由にコーディネートしてもらう。

 共用部については、エントランス周りを改修するほか、地下に多目的室、防音室を新設する。その他についてはもともとハイスペックなため、手を入れていない。また、新築との競合も意識し、既存住宅性能評価書の取得、5年間の瑕疵保証付与、10年間のアフターサービス、40年間の長期修繕計画の策定も行なう。
 
 ゴールデンウィーク明けから販売を開始。100組の来場者に対し、10戸が販売済み。販売価格は、4,298万~8,998万円、坪単価約270万円。販売価格のうち、リノベーションコストは700万~800万円。購入者の3分の1が、購入後に間取り変更等の設計変更を行なっているという。

 同社は今後、1戸単位で取得・改修するリノベーションマンションに加え、1棟リノベーションマンションにも注力していく考え。


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