(一財)強靭な理想の住宅を創る会は10日、大手町サンケイプラザ(東京都千代田区)で、セミナーを開催した。
同財団は、耐震化・省エネ化をはじめとした住宅等の強靭化に関する活動を行ない、巨大災害に対し「建築物被害の最小化」と「しなやかな回復力」を発揮できる国土と地域社会の強靭化に貢献することを目的に、2013年12月発足した。
今回のセミナーは、5月に国土強靭化基本計画が閣議決定および国土強靭化地域計画のガイドラインが策定されたことを受け実施したもの。同ガイドラインは地方自治体に関わる部分も多いことから、地方自治体をメインのターゲットとして開催し、約260名が参加した。
セミナーでは、東京工業大学ソリューション研究機構特任教授で国土強靭化担当大臣私的諮問委員会のメンバーである金谷年展氏が「国土強靭化と地域戦略」と題したスピーチを展開。「閣議決定した基本法はすべての産業が関わってくるもの。人を命を守ることをベースにオールジャパンで取り組んでいく必要がある」などと話した。
その後、強靭化に向けた民間企業の取り組みを紹介。ナイス(株)や東京ガス(株)、(株)ウェルシィなどの6社が自社の取り組みをプレゼンテーションした。