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既存ビルのバリューアップ事業初弾、東京・神田で竣工/大成有楽不動産

「神田ビジネスキューブ」外観(改修前)
オフィスは、各階約100坪。床荷重や天井高などの基本スペックが高かったため、セキュリティ強化と使い勝手向上のため動線再構成、照明のLED化、フロアカーペットのリニューアルに留めた
テナントには、フロアあたり30名分の防災備品を配布。同社初の試み

 大成有楽不動産(株)は、既存ビルのバリューアップ事業の第1弾となる「神田ビジネスキューブ」(東京都千代田区)の改修工事を竣工した。

 同ビルは、東京メトロ銀座線「神田」駅徒歩3分に位置。2009年築。敷地面積447平方メートル、延床面積3,358平方メートル、鉄骨造地上8階地下1階建て。施工は(株)鴻池組。法人が本社ビルとして使っていたものを、同社が14年3月に取得。市場ニーズに合わせた改修を施した。改修期間は約2ヵ月。改修費は非公開。

 エントランスは、タイル貼りのイメージを一新し、神田の和のイメージを打ち出すべく、素焼きのタイルを貼りこんだほか、大型のサインボードを立てた。また、自動ドア正面には、大判の石調タイルを貼りこみ、ロビー全体をホワイト基調としている。
 
 2階から8階のオフィスは、各階約100坪。セキュリティ強化と使い勝手向上のため動線を再構成。フロアカーペットをリニューアルした。また、全館照明をLED化。BCP機能を強化するため、24時間稼働の非常用発電機を設置。テナントには、フロアあたり30名分の防災備品を配布。エレベーター内にも防災備品をセットした。

 5月末から、本格的なリーシング活動を開始。これまでに、3フロアのテナントが内定した。賃料は、募集ベースで坪1万8,000円。同社は今後も、中小ビル中心にバリューアップ事業を展開していく方針。


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