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神奈川・秦野で地元企業の本社ビルを1棟リノベーション/ブルースタジオ

1972年築の元商工会議所ビルを改装した「日動計画ビル」外観。元のデザインを生かし、白を基調に同社のコーポレートカラーである青で塗装
1階オフィス入り口部分。45度傾いた角度で敷かれた木製の床材がポイント
玄関脇には打ち合わせなどできるラウンジスペースを設けた

 (株)ブルースタジオは13日、同社がリノベーションを手掛けた「日動計画ビル」(神奈川県秦野市)を公開した。

 1972年築の鉄筋コンクリート造地上4階建て。延床面積1782.11平方メートル。小田急線「秦野」駅よりバスで6分、「落合入口」停留所より徒歩3分に立地。
 地元企業で、ビルメンテナンス業などを展開する(株)日動計画より、本社屋ビルとすることを目的に取得した同ビルの活用方法の相談を受け、リノベーション、什器のコーディネートなどを請け負った。

 従業員数に対して、ビルの規模が大きいため、必要な部分からリノベーションに着手。今回は老朽化により痛みの進んでいた外観、一部のサッシや天井のほか、1階と2階の一部にポイントをしぼり、改装した。

 市街地北部の高台に立地し、商工会議所として建設された同ビルは市民のランドマークだったことから、その歴史を引き継ぐことを意識。外観は凹凸のあるモダニズムやコンポジションを彷彿するデザインを生かし、白を基調にコーポレートカラーである青をアクセントで塗装。国道沿い側には社名ロゴを印した。長期修繕の観点からシールの打ち直しも行なっている。

 1階は、来客を迎えるラウンジを設置。ガラス張りのオフィス部分は、ゆとりを持たせ、富士山が見える眺望を生かしたレイアウトに。キャビネットやコピー機などを隠せる木製の囲いを設置することで、すっきりした内装に仕上げた。

 同社専務取締役の大島芳彦氏は「リノベーションと併せて、コーポレートアイデンティティの見直しなども提案した。日動計画様が移転して1年が経過するが、売上も2割伸びており、ハコが変わると実務にも好影響があると好評価をいただいている。地元有力企業の本社として地域の象徴になっていけば」と述べた。


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