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ミッドサイズオフィスブランド「S-GATE」立ち上げ。年間3・4棟ペースで供給/サンケイビル

会見で「基準階面積100~200坪の高品質ミッドサイズオフィスを、年間3~4棟供給していく計画」と語る飯島一暢代表取締役社長
「S-GATE赤坂」完成予想模型

 (株)サンケイビルは17日、中規模オフィスビル事業を立ち上げ、「S-GATE(エス ゲート)」シリーズとして展開していくと発表した。

 同シリーズは、ワンフロア100~200坪前後のサイズのオフィスビル。快適なオフィス空間を求めるニーズに対応し、各階にリフレッシュコーナーを設けたり、屋上緑化を施したルーフガーデンを開設するなど、快適性の向上を図る。

 耐震性の確保やBCP対応による安心・安全の確保に加え、各階へ防災備蓄倉庫や非常時給排水施設などの防災対策も充実させる。入居テナントには、1フロアにつき1台の自転車を提供するほか、サンケイグループと連携してのさまざまなサービスも用意する。

 同日会見した、同社代表取締役社長の飯島一暢氏は、「大規模再開発が進む中、当社のような中堅ディベロッパーがどういうコンセプトのビルをマーケットに提供すべきか、1年以上検討してきた。その結果、ミッドサイズの高品質ビルの供給という答えに行き着いた。これから大きく成長する企業に、人に寄り添う優しいオフィスを提供していきたい」と語った。

 初弾は、東京メトロ千代田線「赤坂」駅徒歩1分に立地する「S-GATE赤坂」(東京都港区)。敷地面積753.97平方メートル、地上8階建て。基準階貸室面積は525.85平方メートル。設計・管理は(株)プランテック総合計画事務所が担当する。2015年夏の竣工予定。

 今後も、都心5区の主要駅近くを中心に、年間3~4棟ペースで供給していく方針。すでに千代田区神田(基準階面積約200坪、17年春竣工予定)、港区赤坂(基準階面積約300坪、16年秋竣工予定)の計画が決まっている。

 飯島氏は、「土地の仕入れが難しくなっているが、70坪であろうと200坪であろうと、適地があれば取得し供給していく」と抱負を語った。


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