旭化成不動産レジデンス(株)は28日、マンション管理組合向けの「マンション建替え実践講座」を開いた。十数年前から実施しているもので、今回が37回目。
今回は、「20の成功例に学ぶ~事業手法と合意形成活動~」と題して同社開発営業本部マンション建替え研究所主任研究員の大木祐悟氏が講演。同社が参画した着工済みのマンション建て替えは、2005年に竣工した「江戸川アパート」(東京都新宿区)以来、20プロジェクトにのぼっており、これらの実績から得たノウハウや知見を、出席した管理組合役員に説明した。
大木氏は、これまで同社が手掛けてきたプロジェクトで実際に発生した問題を紹介し、管理組合が建替計画を進めるにあたっての注意点などを解説。敷地境界や再建マンションのプランニング、管理組合の運営など、幅広い内容で心掛けておくこと、準備しておくことなどをレクチャーした。
続いて、同社同本部マンション開発第四営業部課長の今井豊久氏が、既存不適格マンションの建て替えプロジェクトとして話題を呼んだ「左門町ハイツ建替え事業」について、建て替えに至る経緯から合意形成のポイントまでを詳細に解説した。