グローバル・ロジスティック・プロパティーズ(株)(以下、GLP)は2日、マルチテナント型大型物流施設「GLP鳴尾浜」(兵庫県西宮市)を起工した。同社とカナダの公的年金運用機関であるカナダ・ペンション・プラン・インベストメント・ボード(CPPIB)が立ち上げた合弁事業「GLPジャパン・デベロップメント・ベンチャー」の日本における5件目の開発物件。
「GLP鳴尾浜」は、阪神高速道路5号湾岸線「鳴尾浜」IC最寄りの臨界産業団地内に建設。敷地面積約4万8,000平方メートル、延床面積11万平方メートル。5階建て。各階に大型車両が直接乗り入れ可能なランプウェイ2基を備え、10t車で合計156台、4t車で合計222台のトラックバースに加え、450台の乗用車駐車場と16台のトラック待機場を設置。1フロア最大約1万9,500平方メートルの倉庫スペースを有する。
建物はGLPパイルキャップ免震工法(特許取得済)による免震構造を採用。停電時でも、防災センター、事務所エリアの照明、コンセントの利用が可能。また、全館セキュリティー機能を確保するバックアップ電源、断水・停電時でもトイレの利用が可能となる地下水供給設備を導入するなどBCPに対応する。また、全館LED照明とし、プレキャストコンクリートを採用するなど、環境にも配慮するほか、5階の共用スペースに売店やカフェテリアを設置するなど就労環境も整備する。
竣工は2015年8月の予定。