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住まいと暮らしの社内研究所を設置/アキュラホーム

所長に就任した伊藤氏

 (株)アキュラホームは、創業35周年を迎えたことを記念し、住まいと暮らしに関する調査研究を行なう企業内研究所「アキュラホーム住生活研究所」を設立した。研究所長には、同社執行役員の伊藤圭子氏が就任した。

 同社が手掛ける暮らし方提案や家守り活動の充実が目的で、大学などとの共同研究を実施していく。現在、京都大学大学院教授の高田光雄氏と「都市型木造住宅の住みこなし過程」に関する共同研究が決まっている。

 また、つくり手・住み手双方の視点で“住むこと”を研究する「住みごこち・住みごたえ・住みこなし推進研究会」の運営も手掛けていく。研究活動で得た成果はシンポジウムや研究レポートなどを通じて情報発信していく。推進研究会は高田氏を委員長として、(株)風代表取締役の大久保恭子氏、明治大学理工学部建築学科教授の園田眞理子氏らが参加する。

 所長の伊藤氏は、3日に行なわれたジャーブネット全国大会で記者会見し「都市においても地方においても、『人が住むこと』に対する既成概念が変わりつつある。100年続く家には、住民の代替わりや老朽化による機能更新がかならず必要になる。売却という選択もある。使い込んだ家の方が、新築よりも市場で高く評価されるにはどうすればよいのかなど、さまざまな問題について研究していく」と述べた。


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