シービーアールイー(株)(CBRE)は8日、半年ごとに実施している世界126都市を対象とした「グローバルプライムオフィス賃貸コスト調査」結果を発表した。
世界第1位は、前期に引き続きロンドン(ウエストエンド)で、年間賃貸コストが1平方フィート当たり277.21米ドル(坪当たり8万4,627円)。第2位は香港(セントラル)の241.92米ドル(同7万3,854円)、第3位は北京(金融街)の194.01米ドル(同5万9,228円)。以下、北京(CBD)、モスクワが続き、世界上位5都市のうち3都市がアジア太平洋地域という結果に。
プライムオフィス賃貸コストの年間上昇率が最も高かったのは米州地域(3.3%増)で、第2位にアジア太平洋地域(2.9%増)が続き、世界全体でみると前年比2.3%の上昇となった。EMEAは基本的に横ばいで、前年比0.1%減とわずかに下落。また、3つの地域のうち、経済成長率が最も高かったのはアジア太平洋地域であるものの、同地域ではオフィスの新規供給が数多く予定されているため、主要都市の賃貸コストに下落圧力がかかり始めているとしている。