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再販価値向上に向け研究活動などを展開/「木のいえ一番振興協会」が設立総会

「業態を超えて垂直統合することでマーケットが広がると考えている」と二木会長。懇親会には林野庁木材産業課長の飛山龍一氏などが来賓として参加した

 (一社)木のいえ一番振興協会は11日、設立総会を開催した。

 同協会は、東京都市大学の大橋好光教授、横浜国立大学の矢田茂樹名誉教授および(株)アールシーコア、日本モーゲージサービス(株)、(株)北陸リビング社などが発起人となり2014年4月に発足した。「木のいえ」にかかわる木材生産事業者から住宅・建築供給事業者までが垂直統合し、木造住宅・木造建築の普及促進や豊かなライフスタイルの提案、維持管理および再販価値向上に向けた活動をすることを目指す。現時点で約80社が加盟している。

 設立総会では、14年度事業計画および収支予算を決議。同年度は、「技術開発」として、木の維持管理プログラム構築研究や既存住宅インスペクション・ガイドラインに準拠したインスペクションシステムの研究、「生産流通」としてeコマースを活用した国産材・設備機器・メンテ部材等の流通システムの構築研究を中心に事業を推進していく。

 会長に就任した二木浩三氏((株)アールシーコア代表取締役)は、「日本国内で、“木のいえ”に住みたいと考えている人は多いが、さまざまな制約や維持管理の問題などから、手に入れられない人も多い。各分野の会員に参画してもらうことで、長期にわたる価値の維持や、将来の再販価値の創造などに取り組み、人々の豊かで充実した生活をフォローしていきたい」と挨拶した。


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