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14年・世界の商業不動産投資額の見通し、7,000億ドルに上方修正/JLL調査

 ジョーンズ ラング ラサール(株)(JLL)は16日、2014年上半期(1~6月)の世界の商業用不動産投資分析レポートの速報を発表した。

 14年第2四半期の投資額は、前年同期比28%増の1,580億ドル。上半期の投資額は、同27%増の2,940億ドルとなった。
 上半期において最も投資活動が活発だった地域はアメリカ大陸で、同43%増の1,280億ドル。メキシコおよびブラジルにおける物流や、リテール案件の取引なども投資額増加に貢献した。EMEAの投資活動も好調で、同34%増の1,110億ドル。アジア太平洋地域の投資額は、同8%減の550億ドルとなったが、第2四半期では同38%増の320億ドルとなった。
 これら堅調な投資活動を受け、同社は14年通年の投資額の見通しを、6,500億ドルから7,000億ドルに上方修正した。

 日本の第2四半期の投資額は、同18%減の84億ドル(円建て<1ドル102.04円で計算>で15%減の8,530億円)。上半期の投資額は、同1%減の206億ドル(円建てで6%増の2兆1,010億円)となった。
 JREIT市場において2法人が上場、また「赤坂国際ビル」(東京都港区)等の大型トランザクションがいくつか見受けられたが、投資額は前年同期比、前四半期比ともに減少。13年以降堅調だったREITによる取得額が減少したことが、投資額減少の要因としている。


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