東京不動産業健康保険組合は16日、組合会を開き、平成25年度決算報告を行なった。
同年度は、優良事業所の加入促進や滞納保険料の早期回収などで保険料収入を約437億円(前年度比10.2%増)に拡大。事業の見直しや医療費適正化対策などにより、支出の削減を行ない、経常収支3億2,900万円の黒字と、3年連続の黒字決算となった。
被保険者数も、10万690件(前年度比7,918人)と、5年ぶりに10万人を突破した。積極的な編入活動で、69社3,357名を編入した。
組合会終了後の懇親会で挨拶した同組合理事長の荒井 喜八郎氏は「全国の健康保険組合が厳しい運営を強いられている中で、3年連続の黒字を確保できたのは、コスト削減に努力している理事の皆さんや職員のおかげ。異業種や自社グループで健康保険組合を持っている企業などには脱退勧奨を行なっている。強制力がなく、われわれの業界でいえば立ち退きのように時間もかかるが、赤字を大きく減らすために今後も進めていく」と抱負を述べた。