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マンション生活体感型施設をリニューアル。「2020年の暮らし」を再現/三井不レジ

「ツクル空間」は、マンション住人のレシピがネットワークで共有され、住人の要望やイベント等に応じてメニューが提案される。メニューを選ぶとワークトップ上に作業工程がナビゲーションされる
「キオクスル食卓」は、ダイニングテーブルの様子を天井から記録。過去のシーンを再現することで、時間を超えて食事やイベントを共有できる
「ツナガル窓」は、離れた場所の友達や親戚等とのコミュニケーションを楽しめる
「オトノナル扉」は、アプリケーションを変えることで、その日の気分に合わせ扉の開閉の音を変えられる

 三井不動産レジデンシャル(株)は、体感型施設「パークホームズ イマジネーションミュージアム」(通称:イマジアム、東京都中央区)をリニューアル。「2020ふつうの家展~Park Homes EXPO2014~」を、8月6~10日にかけ開催する。

 新たな展示は、東京都の住宅マスタープランガイドラインの最終年である2020年に「ふつうの家」はどのように進化しているかをイメージしたもの。ICTを活用し、家族の絆を深める住宅ガジェットを提案。また、住まいそのものが住人のパートナーとなると仮想した。住空間設計を(株)トラフ建築設計、展示コンテンツを(株)カヤックが担当し、20年のLDKを再現した。

 「ツクル空間」は、“未来のキッチンは料理を作るだけの場所ではない”がコンセプトのキッチン。マンション住人のレシピがネットワークで共有され、住人の要望やイベント等に応じてメニューが提案される。メニューを選ぶとワークトップ上に作業工程がナビゲーションされる。また、3Dプリンターが内蔵されており、料理やその他の工作スペースとして家族のコミュニケーションを促す。

 「キオクスル食卓」は、ダイニングテーブルの様子を天井から記録。過去のシーンを再現することで、時間を超えて食事やイベントを共有できる。

 「ツナガル窓」は、ダイニングテーブル前にオンラインビデオ通信システムを組み込んだモニターを「窓」に見立てて設置。離れた場所の友達や親戚等とのコミュニケーションを楽しめる。

 「オトノナル扉」は、アプリケーションを変えることで、その日の気分に合わせ扉の開閉の音を変えられるというもの。

 30日に会見した同社取締役常務執行役員の高松 茂氏は「近未来にICTがさらに進化すると、普通の家はどう進化するかを実際に提案してみた。ICTを使うことで、人と人とのコミュニケーションはもっと活性化することができるのではないかと考えた。ここでの提案は、できるだけ早く当社の分譲住宅へフィードバックさせたい」などと語った。
 また同社市場開発部商品企画グループ主管の川路 武氏は「従来家電の領域だったものが、今後家具や空間の領域にどんどん入り込んでくると予感している。オンライン化が進んだ未来というのは、効率は良くても何だか冷たいと感じる人も多いはず。それならば、ネットワークで気持ちをつなげることで、ワクワクドキドキする住まいを実現できないかと考えた」などと述べた。


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