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東京主要5区ビル空室率、12ヵ月連続の改善/ビルディング企画調査

 (株)ビルディング企画は11日、2014年7月の東京主要5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)オフィス市況調査の結果をまとめた。

 平均空室率(基準階床面積100坪以上)は6.17%(前月比0.15ポイント低下)となり、12ヵ月連続の改善。特に港区では統合による大規模成約が相次いだことで7.68%(同0.93ポイント低下)と大きく改善し、09年8月以来4年11ヵ月ぶりに7%台を回復した。
 一方で、新宿区は5.23%(同0.22ポイント上昇)、渋谷区は4.45%(同0.20ポイント上昇)、千代田区は5.87%(同0.18ポイント上昇)、中央区は5.62%(同0.14ポイント上昇)といずれも上昇した。

 1坪当たりの推定成約賃料(基準階床面積100~300坪未満)は、1万6,871円(同22円増加)と2ヵ月連続の増加に。空室率の改善により募集物件の入れ替えが進んでおり、新規募集物件や高稼働物件に賃料値上がりの動きが多くみられた。

 新築ビルの平均空室率は17.35%(同2.07ポイント低下)、推定成約賃料は2万9,188円(同79円下落)となった。同月は3棟の新築ビルが満室や高稼働で竣工、他の新築ビルでも成約がみられたことで、空室率改善につながった。


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