ミサワホーム(株)は27日、同社グループ会社ミサワホーム西関東(株)、ウィズガーデン(株)、(株)ミサワホーム総合研究所と共同で開発する分譲住宅「エムスマートシティ熊谷」(埼玉県熊谷市、総戸数73棟)のうち10棟が完成し、まちびらきを行なった。
環境配慮のまちづくりをコンセプトに、同社が手掛けるスマートシティブランド「エムスマートシティ」の第1弾。JR高崎線「籠原」駅徒歩13分に位置する。
建築地の立地環境や周辺の気候風土、風通りに配慮して街区を計画。クールルーバー、足水、タイマー付き散水ノズルなど独自のパッシブクーリングアイテムによりクールスポットを配置し「涼を呼ぶまちづくり」の実現を目指す。
また、太陽光発電システム、燃料電池、HEMS、EV充電用外部コンセントを設置するほか、通風・排熱を促すプランニングにより室内でも涼しさを体感できる工夫を施した。さらに、街区内の気象計「まちの気象台」で観測したデータから、通風効果が高まる窓開けや内水のタイミングを解析し、住民専用Webサイトで公開するほか、打ち水イベントなどを開催する。
これにより熊谷市の「熊谷スマートタウン整備事業」や国土交通省の「平成25年度第2回住宅・建築物省CO2先導事業」等、行政が推進する各種事業に採択。第1期分譲の10棟は、省エネルギー性能、耐久性、維持管理、節水、立地環境への配慮、バリアフリー、室内空気質の各項目について必要な基準を満たした上で、より高度でユニークと認められる工夫や提案がなされている住宅に与えられる(一財)建築環境・省エネルギー機構(IBEC)の環境共生住宅「団地供給型」認定を取得した。