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六本木ヒルズで社員500名による総合震災訓練実施/森ビル

 森ビル(株)は、「防災の日」となる9月1日、六本木ヒルズにおいて全社員の約3分の1に相当する約500名が参加する総合震災訓練を実施した。

 「逃げ出す街から逃げ込める街へ」をコンセプトに、災害に強く、周辺地域の防災拠点としての役割も果たす安全・安心なまちづくりを目指し、ハード、ソフトの両面からさまざまな取り組みを進めている。

 「逃げ込める街」を運営する立場として、毎年、「防災の日」前後に実施している「森ビル総合震災訓練」では、機器操作や有事の対応についての習熟を図るとともに、震災への意識向上に努めている。

 当日は、全社員に支給している震災用身装備品を着用して訓練に参加。複数のグループに分かれて、心肺蘇生・AED、応急手当、救急搬送、消火器、非常食の炊き出し、防災用井戸の運用など、災害時の初動期に必要となる活動を順番に体験し、その技術を習得した。

 なお、防災週間に合わせ、同社が管理運営する六本木ヒルズの住宅棟「六本木ヒルズレジデンス」では、居住者の防災意識向上を目的に、居住者を対象にした「Survive the Night ~夜間被災生活体験イベント~」を防災週間初日となる8月30日に開催。

 いざという時にも慌てることがないよう、六本木ヒルズレジデンス内の1室を会場に、夜間を想定した室内で被災生活を体感してもらうもの。「大災害時に自身の生活がどのように変化してしまうのか」をよりリアルに体感してもらうことで、森ビル独自の居住者向け防災備品セット「エマージェンシーキット」の有用性を伝えると共に、居住者の防災意識、自助・共助の意識醸成につなげていきたい考え。「エマージェンシーキット」は全住戸約3,000戸に無償配布している。


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