東京建物不動産販売(株)とフラワーサービス事業などを展開する(株)日比谷花壇は10月1日に、東京都足立区西新井で、サービス付き高齢者向け住宅(サ付き住宅)「グレイプスガーデン西新井大師」(住戸数62戸)を開業する。
東武大師線「大師前」駅徒歩8分。日比谷花壇が月極駐車場として活用していたギフト用生花の出荷拠点施設跡地について、CRE戦略支援の一環として、東京建物不動産販売がサ付き住宅としての運用を提案し、実現したもの。東京建物不動産販売が20年間の家賃保証で借り上げ、貸し主として入居者に賃貸する。
日比谷花壇ならではの取り組みとして、敷地内1階と6階屋上に庭園を開設し、年間を通じて100種類以上の木や花を植栽。さらに同社が大学等研究機関と連携・研究・開発した、高齢者の介護・認知症予防、心身の健康維持を目的とした「フラワーアクティビティプログラム」や、園芸作業等を通じ、体や精神機能の維持・回復、生活の質向上などを図る「園芸療法」を導入し、入居者に提供する。
また同社が葬祭事業も展開していることから、住み慣れた住戸で家族や仲間、花に囲まれながらの看取りや、葬儀実施などのエンディングサポートサービスも実施していく考え。
コンシェルジュによる日常生活の手伝いや見守り、緊急時対応を実施するほか、(株)やさしい手の訪問介護事業所・居宅介護支援事業所を併設し、24時間介護対応や1日複数回の対応・数分程度のケアも提供する。医療法人社団あすは会との連携により、介護・医療連携のサポート体制も完備する。
なお、看護・介護サービスは、おおむね2km圏内の地域住民にも提供していく。
敷地面積1,153.50平方メートル、鉄筋コンクリート造地上7階建て。住戸はすべて1Rで、専有面積は19.08~30.66平方メートル。グレイプスシリーズでは初めて全住戸に洗濯機置き場を完備。花台として使用できる飾り棚も設けた。
食堂、厨房、共同浴室、機会浴室など充実の共用施設も備えている。
8月下旬から募集をスタート、先週から見学会を開催しており、「想定していたとおり、順調な反響」(東京建物不動産販売代表取締役・種橋牧夫氏)を獲得。すでに10名ほどの申し込み希望を受けているという。
入居開始は、10月1日より。