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銀座7丁目、築44年のテナントビルをリノベーション/ブルースタジオ

「TAMARUYA BLDG.」外観。ファサードを黒のタイルで統一した
専有部(3階)は、床を無垢材のブロックで敷きつめることで、時が経つほどに味わいが生まれる仕様に

 (株)ブルースタジオは9日、銀座7丁目に立地するリノベーションビル「TAMARUYA BLDG.」(東京都中央区)を竣工。報道陣に公開した。

 同物件は、酒屋で現在は貸しビル業を営む「(株)田丸屋」のテナントビル。都営浅草線・東京メトロ日比谷線「東銀座」駅徒歩5分に立地する、1970年1月築の鉄骨造地上5階建て。長期間テナントが決まらなかったことから、同社に再生の依頼があった。

 リノベーション対象は外観、共用部(階段)、空室だった2・3階の専有部分。エントランスのない雑居ビルであることから、階段をリノベーションして、明るさを出すことで、訪問しやすい雰囲気を出した。
 専有部分の床はオーク材の特注ブロックを敷き積め温かみを出した。部材は、傷や経年が味わいになるような材質を選んでいる。そのほか、外観の材質の統一や配管整理なども実施。工費は坪当たり30万円弱。

 専有面積は2階が53平方メートル、3階が54平方メートル。賃料は2階が28万円、3階が27万5,000円。従前は坪当たり1万2,000~3,000円だったが、1万7,000円まで引き上げた。オープンルーム等により、現在2組から入居検討の問い合わせが入っているという。

 今回未着手の専有部に関しても、退去があり次第、同社がリノベーションを実施する予定。


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