三幸エステート(株)は9日、2014年9月度の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)および全国6大都市(東京23区、札幌市、仙台市、名古屋市、大阪市、福岡市)の大規模ビル市場動向をまとめた。
東京都心5区の空室率は4.51%(前月比0.13ポイント下落)と改善。千代田区、港区を中心に、二次空室の発生を上回るペースで現空床が解消され、5区全体の空室率を押し下げたことが要因。現空面積は23万3,315坪(同4,439坪減)と減少した。
募集賃料も再び上昇に転じ、1坪当たり1万8,848円(同423円増)。3月に記録した底値(1万8,172円/坪)から3.7%上昇している。募集面積は45万2,256坪(同2万9,989坪減)と7ヵ月連続の減少。45万坪台は09年5月以来。
全国6大都市の空室率は、東京23区4.8%(同0.2ポイント下落)、札幌市5.9%(同0.2ポイント下落)、仙台市10.6%(同0.4ポイント上昇)、名古屋市6.5%(同0.2ポイント上昇)、大阪市7.6%(増減なし)、福岡市5.5%(同0.1ポイント下落)となった。