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デザイン性を強化した富裕層向けプロジェクト本格始動/住友林業

モデルハウス外観完成イメージ
各部屋が中庭とつながっている
隋所に和の要素を取り入れている
モデルハウスオープンには、同社CMに登場する第69代横綱の白鵬関が登場

 住友林業(株)は、富裕層向けにデザイン性を強化した「邸宅設計プロジェクト」を本格始動。8日、駒沢公園ハウジングギャラリー(東京都世田谷区)内に、モデルハウスをオープンした。

 今回のプロジェクトに伴い、デザイン力強化を目的に、特に難易度の高い特殊物件の担当者16名を設計集団「デザイン・パートナー・グループ(以下、DPG)」とした。また、全国の支店で高級物件を担当する80名の肩書きを、新たに「デザイナー」とした。

 モデルハウスの設計は、DPGと「ザ・ペニンシュラ東京」などを手掛けたインテリアデザイナーの橋本 夕紀夫氏とのコラボレーションで、「FUZEI~風情~」をコンセプトにデザインした。左官技術を活用した塗り壁を始め、浴槽や棚に用いた漆塗り、アクセントとして壁に用いた金箔、銀箔、組子障子など、日本の伝統や文化を随所に取り入れている点が特徴。

 敷地いっぱいに建てた外壁の中央には中庭を配し、静寂と日本の四季を感じる空間を表現。その中庭を各部屋と繋げることで、広がりのある一続きの「内に開く」空間を実現した。柱材には国産ヒノキを、内装材には北海道のナラ材を使用するなど、国産材もふんだんに活用している。

 同社は、今回のモデルハウスを基に、デザインをDPGとデザイナーが担当する新商品「BF-GranSquare(ビーエフ グランスクエア)」を、2015年1月に発売する。詳細は未公表だが、販売目標は年間500棟、販売価格は6,000万円以上を想定している。

 8日に開催したプレス発表会で、同社取締役専務執行役員の和田 賢氏は「消費税増税の影響で受注が減少する中、世田谷区・杉並区・目黒区などのエリアにおける6,000万円以上の物件は好調。デザイン性をより強化して受注増につなげたい」など抱負を語った。


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