東急不動産(株)は16日、(公財)都市緑化機構が主催する第13回屋上・壁面・特殊緑化技術コンクールで、「新目黒東急ビル 屋上庭園」が「屋上緑化部門:環境大臣賞」を、「東急プラザ 赤坂 オープンコリドール 野に咲く花の回廊」が「壁面・特殊緑化部門:都市緑化機構会長賞」を受賞したと発表した。
同コンクールは、屋上等特殊空間の緑化により都市環境の改善を進め、豊かな都市生活の実現に寄与することを目的に、同取り組みに優れた成果をあげている民間企業や公共団体、個人などを顕彰するもの。
「新目黒東急ビル 屋上庭園」は、「養生スペース」の設置などで、オフィスワーキングと屋上緑化をつなぎ、樹木板に「小鳥を呼び込む木」などの表現を施すなどして、ワーカーらの生物多様性に対する理解を高める試みを行なった。「緑」の価値や意味を利用者に伝える取り組みが高く評価された。
「東急プラザ 赤坂 オープンコリドール 野に咲く花の回廊」は、東京メトロ「赤坂見附」駅前に位置する既存のホテル・事務所・店舗の複合商業ビル2階の店舗前のオープンコリドールに、歩行空間に緑陰をもたらす緑化を実施したもの。コリドールへの日射の遮蔽や蓄熱の軽減を図り、低コストで低荷重による緑被率の最大化を実現。類を見ない既存建築物における公道に接する歩行空間への緑化の導入と、四季を通じて草花で歩行者を楽しめる工夫などが高く評価されての受賞となった。