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浅層部の地中熱利用システムを開発/積水化学工業

「エスロヒート地中熱-水平型」の仕組み

 積水化学工業(株)環境・ライフカンパニーは23日、地中熱利用システム「エスロヒート地中熱-水平型」の事業開始を発表した。 

 再生可能エネルギーの一つである地中熱は省エネ建築物の空調や給湯への利用といった導入事例が増加している。同社では、地下100m程度の深層部用の地中熱システム「エスロヒート地中熱-ボアホール型」を2011年に発売し、80物件以上に導入してきた。

 「エスロヒート地中熱-水平型」は、採熱部(ヒートポンプ)、熱交換部および熱利用機器(空調・給湯)で構成。採熱管内を循環させる熱媒体によって冬は地中から熱を回収し、夏場は地中に放熱することで、快適な室温を保つ。
 今回、地下1~10m程度の浅層部を対象とする水平型が加わることで現場状況に即したシステムを構築することが可能となる。
 
 同社では、省エネ基準適合義務化が見込まれる非住宅建築物の空調利用などを主な対象とし、16年度に売上高4億円を目指す。


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