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売上高15%増も、資材高騰・人件費増で減益/ヤマダ・エスバイエル15年2月期第2四半期決算

「リフォーム事業の売上が68%増と、大きく伸ばせる分野が見えてきた。今後は、人材育成・営業力強化に注力する」などと述べる松田社長

 (株)ヤマダ・エスバイエルホームは23日、2015年2月期第2四半期決算発表会を開催した。

 当期(14年3月1日~8月31日)の連結売上高は250億9,500万円(前年同期比15.1%増)、営業損失5億7,000万円(前年同期:営業損失7億1,500万円)、経常損失6億2,800万円(同:経常損失7億100万円)、当期純損失7億9,500万円(同:当期純損失7億3,100万円)。資材高騰や人件費負担増加などの要因により、増収となるも計画比94.7%で減益。

 主力の住宅事業部門は、「SMART eco Style ZERO(スマートエコスタイルゼロ)」シリーズを始めとする中高級商品「E-シェリエ」と企画商品「eスマイル」を中心に展開。新商品では、全邸に太陽光発電を標準搭載した「eスマイル ファースト solar」の販売を開始し、受注獲得への取り組みも強化した。その結果、セグメント売上高は188億9,000万円(前年同期比4.6%増)となったが、原価高騰の影響により営業損失4億2,100万円(前年同期:営業損失2億3,700万円)。
 今後は5月に発売したZEH商品に積極的に取り組んでいくとともに、売上の5%を占める「E-シェリエ」で10%台を目指すなど中高級商品をより強化し、粗利益率の改善を図っていく。

 リフォーム事業については、オーナーを対象とする自社物件、他社施行物件、ヤマダ電機店舗経由という3基軸での事業展開に注力。結果、売上高58億6,000万円(前年同期比68.6%増)と好調。営業利益1億4,100万円(前年同期:営業損失5,500万円)となった。

 通期は、連結売上高555億円、営業利益3億5,000円、経常利益2億5,000万円、当期純利益1億円を見込む。

 同社代表取締役社長の松田佳紀氏は会見の場で「オーナー物件からの受注、太陽光発電リフォームの取り組みが功を奏しリフォーム事業の売上が68%増と、大きく伸ばせる分野が見えてきた。今後は、社員採用強化により65%が1~3年目の社員である営業現場での人材育成・営業力強化に注力するとともに、10月1日に設置した生産管理センターにおいて、業務改善による収益の改善を図っていく」などとコメントした。


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