(株)コプラスは7日、東京都中野区にて開発中のファミリー向けメゾネットタイプ賃貸住宅「Conoie(コノイエ)東中野」(総戸数5戸)を報道陣に公開した。
「Conoie」は、旗竿地・狭小地等を有効活用し、利便性の高い都心にデザイン性・耐震性・耐火性に優れた住まいを手頃な価格で提供する、スチールハウス工法の都市型住宅シリーズ。「Communityコミュニティ」の接頭語である「Co-」、「新しい」を意味するドイツ語の「neu ノイ」に「ie 家」を合わせた造語。
同物件は、東京メトロ東西線「落合」駅徒歩3分、JR中央・総武線「東中野」駅徒歩5分に位置。人気エリアである「東中野4丁目」に立地するが、旗竿地という地形からなかなか買い手が見付からなかったため、前オーナーから相談を受けた同社が同地を買い取り、建物を企画・設計した。
当初分譲住宅として売り出しを計画していたが、現オーナーが駅近という資産性と旗竿地という相続時の優位性、減価償却期間の短さを評価し、1棟丸ごと買い取りを申し出たことから、賃貸住宅として貸し出すことに切り替えた。
敷地面積は374平方メートル。薄板軽量形鋼造地上2階建て。「通常の鉄筋コンクリート造の高層マンションは建設が難しい立地。スチールハウス工法を用いた低層住宅で、周囲でも希少性の高いファミリー向けテラスハウスとした」(同社企画開発PMグループ・久保有美氏)。
南向きで日当たりが良いことから、2階をLDKとし、角住戸はオープンキッチンを採用。住戸ごとに異なる建具・フローリング材を使用し、変化を持たせた。収納はなるべく多く設置。元々分譲住宅として計画していた関係で、建材・設備等はハイグレードなものを採用した。また、テラスハウスの形状を生かし、1階には専用庭をつくった。事業費は坪80万円程度。
リーシング、管理等も同社が引き続き行なう。専有面積は76~80平方メートル、3LDK。賃料は22万~24.5万円。10月下旬より入居者募集を開始し、すでに角部屋の1戸が申し込み済み。「元々同エリアに住んでいたファミリー世帯で、希少な立地のファミリー向け物件であること、戸数が少ないからこそ住人の顔が分かる安心感等を評価いただいた」(同氏)。11月中旬~下旬に竣工し、12月より入居開始する予定。
同社は今回をモデルケースとして、オーナーや投資家向けに土地有効活用の賃貸住宅提案を強化していく方針。