住友不動産(株)は11日、2015年3月期第2四半期決算を発表した。
当期(14年4月1日~9月30日)は、営業収益3,462億9,000万円(前年同期比11.5%減)、営業利益759億2,300万円(同8.7%減)、経常利益618億4,700万円(同9.0%減)、当期純利益379億1,900万円(同9.4%減)となった。
不動産賃貸事業については、オフィスビル市況の改善傾向に伴い、既存ビルの空室率が5.4%(前年同期:6.6%)と改善。また、前期竣工の「住友不動産千代田ファーストウィング」や「住友不動産元赤坂ビル」の通期稼働が業績に寄与し、営業収益1,416億6,500万円(前年同期比2.0%増)、営業利益532億4,700万円(同9%増)と増収増益となった。
一方、不動産販売事業では、「シティテラス代々木公園」や「セントラルレジデンスおおたかの森」等、マンション・戸建て・宅地の合計で1,965戸(同888戸減)を計上したものの、大型タワーマンションの竣工が多かった前年同期に比べ計上戸数が減少したため、営業収益は935億2,600万円(同33%減)、営業利益は181億600万円(同32%減)と減収減益に。この結果、全体でも減収減益となった。
また、通期業績予想に対する経常利益の進捗率は45%だが、不動産販売事業などの住宅部門の売上計上が下半期に偏る見通しであることから順調に推移していると判断。今後の見通しを勘案した上で通期予想を修正した。
修正後の営業収益は7,920億円(前回発表比2%減)、営業利益は1,680億円(同2%増)、経常利益は1,380億円(同2%増)、当期純利益は800億円(同4%増)。