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大学生が公営団地の空き住戸でルームシェアする取り組みスタート/京都市、京都橘大学

 京都市と京都橘大学は、2015年4月から同大学が市営住宅(醍醐中山団地)の空き住戸を活用し、学生がルームシェア形式で居住することにより地域の活性化を図る取り組みを開始すると発表した。

 近年、居住形態や生活様式の変化に伴い、町内会に加入する人の割合も減少し、地域住民の相互の繋がりが希薄になりつつあることから、地域力の向上を目的に実施するもの。
 
 京都市が大学に対して空き住戸の利用を許可。大学が窓口となり団地への入居者(留学生を含む)を選定し、学生はルームシェア形式で居住する。
 学生は自治会活動に参加し、また、大学は団地内に地域と連携する拠点となる「地域連携センター」の分室を設置、運営するとともに、同分室に教員や学生を派遣する。

 団地にとっては自治会活動への学生の参加によって地域コミュニティの活性化を図ることができ、大学にとっては、学生に対して実践的な社会経験を積む場所を提供できるというメリットがある。
 
 同大学が活用する空き住戸は親子ペア住宅(若年夫婦世帯とその親である高齢者世帯の2世帯で構成)8室。
 14年11月に住戸の改修工事に着手し、15年4月に学生の入居および地域連携センター分室の運営を開始する予定。


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