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「サードプレイス」へのニーズ、通勤時間と相関/読売広告社調査

 読売広告社都市生活研究所は1日、「サードプレイス」(自宅、職場以外の、自分を取り戻せる第三の場所)に関する調査結果を発表した。1都3県在住の男女1,100名が対象。

 「家でも職場でもない自分だけの場所を持っているか」との問いに対し、「持っている」と回答した割合を、通勤時間別にみたところ、「10~30分未満」が24.6%、「30~50分未満」が27.0%、「50分以上」が26.5%となった。また、「欲しいが持っていない」との回答では「10~30分未満」が44.7%、「30~50分未満」が45.4%、「50分以上」が47.9%となったほか、「自分だけの場所がとても重要」との回答でも、「10~30分未満」33.0%、「30~50分未満」36.2%、「50分以上」38.7%と、通勤時間が長くなるほど、サードプレイスへのニーズが高まっていく相関関係が見られた。

 一方、サードプレイスの中身を見ると、「10~30分未満」では、「スポーツクラブ・ジム・ヨガ」が22.7%でトップ。「公園や河原などの屋外」(20.5%)、「カフェ・喫茶店」(20.5%)と続いた。「30~50分未満」は「カフェ・喫茶店」(39.6%)、「居酒屋・飲み屋」(28.3%)、「スポーツクラブ・ジム・ヨガ」(24.5%)の順。「50分以上」は「カフェ・喫茶店」(36.5%)、「映画館・美術館・劇場」(23.8%)、「図書館・ネットカフェ」(17.5%)の順となり、職住近接者にとってのサードプレイスは「アクティブレスト」の場、郊外居住者は「メンタルリセット」の場が多い傾向が見て取れた。

 また、今回の調査を踏まえ同社は、分譲マンションの共用部は魅力的なサードプレイスとなりえるとし、「スポーツジムは都心部タワーマンションのライフスタイルニーズに合っているが、郊外マンションでは利用者が日常の猥雑さからリセットできる書斎のような空間があってもいい」と分析している。


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