スウェーデンハウス(株)はこのほど、断熱・機密技術の施工精度向上を目的に、スウェーデンから技能者3名を招聘した。
招聘した3名は、資格・経験を基に公募により選考された高技能者。同社社員として来日し、10月8日~12月21日まで、同社工事現場での指導・確認業務に従事する。
同社商品は、全国の協力工務店約200社が、技術指導専用マニュアルを元に施工しており、今回、高技能者を招聘することで、断熱材や気密フィルムの取扱い等を中心にマニュアル内容を見直す予定。年内にとりまとめ、2015年4月を目途に段階的にマニュアルの更新を進め、施工技術精度の向上を図っていく。
15日に開いた記者発表で、同社取締役営業本部長の鈴木雅徳氏は、「1980年の北海道での実験棟建設時より、3層ガラス窓を採用するなど、当社は気密・断熱性向上に長年注力してきた。今年3月に創業30年を迎え、あらためて培ってきた技術を見直し、新築時だけでなく性能をできるだけ長く保持できるような技術体制をつくっていきたい」などと述べた。
また、会見に出席した技術者3名は、日本の住宅について、「木造住宅が少ない」「住宅に色味が少なくグレーのイメージが強い」「スウェーデンは家具が設置しやすいよう四角い部屋が多いのに対し、日本の部屋は四角が少なく家具の配置が難しく思える」などと、それぞれ印象を述べた。