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神奈川・追浜の大規模マンションが全棟完成。環境や価格などに高い評価/地所レジ

全棟完成した「ザ・パークハウス追浜」外観
中央の緑地帯「セントラルガーデン」は、住民のコミュニティの場として設定。居住者同士のコミュニケーションを活性化するため、コミュニティ形成支援ノウハウを提供する専門会社と提携。年間を通じたイベント開催やサークル活動の提案・運営などを行なっている
敷地の緑被率を35%と高め、4つの庭園や2つの提供公園を設けるなど、緑豊かなランドプラン。自転車駐輪場の屋上までも緑化した

 三菱地所レジデンス(株)が開発を進めてきた大規模マンション「ザ・パークハウス追浜」(神奈川県横須賀市、総戸数709戸)の全棟が完成。18日に、すべての棟への入居が開始される。

 同物件は、京浜急行線「追浜」駅より団地入口(エレベータータワー)まで徒歩10分、海抜約59mの高台に立地する、全5棟、地上7階建ての分譲マンション。建設地は標高約70mの山林で、20年以上前から不動産・建設会社数社がマンション開発を計画してきたが、バブル崩壊等の理由からとん挫。三菱地所レジデンスは2005年に同地を取得し、11年から販売を開始していた。第一街区の2棟(合計278戸)は、12年9月に完成。13年3月から第二街区の2棟(合計335戸)を発売(14年1・6月完成)、第三街区(総戸数96戸)は14年7月から販売を開始、10月に完成している。

 開発にあたり、開発地内に新設道路を整備。隣接する小学校の敷地を拡大、駅から最短ルートにある歩行者用トンネルもリニューアルした。標高差を解消するためのエレベーターは、昼間は近隣住民にも開放し、居住者や地域住民の利便性向上を図っている。また、敷地の緑被率を35%と高め、4つの庭園や2つの提供公園を設けるなど、緑豊かなランドプランとした。

 住戸は、2LDK~4LDK、専有面積71~95平方メートル。オール電化を採用。太陽光発電による共用部電力の供給、電気自動車のカーシェアリング、雨水利用、専有。共用部へのLED照明、屋上・壁面緑化、かまどベンチ、非常用飲料水生成システム、マンホールトイレなど、環境と安心・安全への配慮を強化している。
 また、居住者同士のコミュニケーションを活性化するため、コミュニティ形成支援ノウハウを提供する(株)フォーシーカンパニーと提携。年間を通じたイベント開催やサークル活動の提案・運営などを行なっている。

 現在の分譲価格は、3LDK・75平方メートル台で2,298万円から、坪単価120万円から、平均坪単価130万円台。すでに、総戸数709戸のうち670戸が販売済み。650世帯が入居する。販売開始からの総反響数は約3,800件、モデルルーム来場者数は約2,800件で、来場歩留まりは約23%と高い。30・40歳代のファミリー層中心に、シニア層も1割以上集めた。マンション価格上昇トレンド下で低価格が訴求したこと、高台立地による眺望や静けさ、安全性、間取りや共用部などが高く評価された。


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