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防火シャッター雨戸施工に不備。約1,800棟に建基法違反の疑い/大和ハウス工業

 大和ハウス工業(株)は16日、自社で施工した戸建住宅・賃貸住宅に、国土交通大臣認定仕様に適合しない(建築基準法違反)施工が行なわれた疑いがあることを明らかにし、対象建物の点検と、不備があった場合の改修工事を行なっていくと発表した。

 今回の不具合は、防火シャッター雨戸の取り付け方法で、メーカー指定以外の短いネジで、所定の位置以外で固定したもの。同社は2013年7月より、当該雨戸を順次新製品に切り替えていたが、取り付けネジの仕様も変更したにも関わらず、作業者が認識せず作業していた。ただし、同社が遮炎瀬能試験を行なった結果、建築基準法に求められる性能は確保されていた。

 国土交通省の調査により、これまで東京都で5棟、神奈川県、千葉県、愛知県、大阪府で各1棟の不具合が見つかっている。同様の疑いがある建物は、同社が13年7月4日~14年3月31日までに防火シャッター雨戸を施工した物件で、戸建て住宅686棟、賃貸住宅1,177棟。今後、施主に対して個別に連絡・説明を行なったうえで、点検を行ない、不適合施工については、改修工事を行なう。

 また、当該施工方法で安全性の確認ができたことから、今後施工方法について、国土交通大臣認定を取得する方針。


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