東急リアル・エステート投資法人(TRI)は17日、保有する「東急虎ノ門ビル」(東京都港区)の隣接地の取得を発表、併せて同ビルの増築を決めた。
同ビルは2010年築の築浅で、ハイレベルなスペックを持つものの、基準階が細長い形状であることに加え、前面道路に面する部分が狭いことから、競争力の面で課題が残っていた。隣接地を取得し、増築することで同ビルの競争力を高めて資産価値のアップを狙う。
取得する土地は、東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅より徒歩約3分。面積は251.91平方メートル。取得価額は18億5,000万円。鑑定評価および調査を担当した(一財)日本不動産研究所によると、鑑定評価額は13億4,000万円だが、同ビルの増築を目的とする場合の購入限度額は19億円と算出された。17日に契約し、15年1月9日に取得する予定。取得先は日総ビルディング(株)。
増築により、延床面積は1万4,459.37平方メートル(増築前比1,901.90平方メートル増)、基準階面積1,161.35平方メートル(同176.80平方メートル増)となる。NOI利回りは4.06%(同0.02ポイント上昇)となる計画。
増築計画の総事業費は34億円を見込む。