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総合震災訓練を実施。虎ノ門ヒルズでは帰宅困難者受入訓練も/森ビル

 森ビル(株)は16日、全社員約1,300名参加による「森ビル・全社総合震災訓練」を 虎ノ門ヒルズや六本木ヒルズなど自社施設で実施した。

 年間を通じて実施するさまざまな訓練の中でも、全社員参加による大規模なもので、1995年に発生した阪神・淡路大震災以降、災害発生時の迅速な初動活動やまちの安全確保を目的に、毎年実施している。今回は震災対策要綱に基づき、震度5強以上で自動的に立ち上がる震災対策本部の指示により、部門ごとの行動マニュアルに沿って活動した。

 虎ノ門ヒルズでは、港区と「災害発生時における帰宅困難者の受入れ等に関する協力協定」を締結していることから、帰宅困難者受入訓練を初めて開催。同社社員100名が、帰宅困難者の誘導、備蓄配布などの実地訓練を実施。また、健常な帰宅困難者の「共助」を促すための新たな取り組みとして、施設に避難した帰宅困難者の中からボランティア要員を選定し、共に救援活動を行ってもらうための段取りも確認した。

 同社は東日本大震災以降、六本木ヒルズをはじめとした複数施設で帰宅困難者受入体制を整えており、民間最大規模の25万食の食糧備蓄をはじめ、毛布や医薬品、資機材、簡易トイレなど、災害時に必要な備蓄品を多数保管している。


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