(一社)東京ビルヂング協会は29日、セミナー「低炭素社会づくり推進キャンペーン」を開催した。
2010年8月に、(一社)日本ビルヂング協会連合会がCO2削減に向けた具体的対策メニュー「オフィスビル分野における低炭素社会実行計画」を策定。以来、毎年環境をテーマにしたセミナーを実施しており、今回が5回目。
開会に先立ち、挨拶に立った同協会地球環境委員長の碓氷辰男氏は、昨今、低炭素については関心が薄れてきているような状況に懸念を示した上で、「安全・安心の生活継続に、低炭素化は非常に重要な問題である。今後も、地球温暖化の防止に向けて、官民が協力してて省CO2、省エネに取り組んでいく必要がある」と語った。
セミナーでは、東京大学客員教授の山口光恒氏が、「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第五次評価報告書の論点と今後の温暖化対策の国際的枠組みの展望について」をテーマに講演したほか、「茅場町グリーンビル」における省エネへの取り組みの実証結果、「電算新本社ビル」における光環境の省エネ化の取り組み、「虎ノ門ヒルズ」における環境配慮対策などについて、ビル事業企業の担当者による報告が行なわれた。