三井不動産(株)は24日、米国子会社である三井不動産アメリカを通じて、米国西海岸での都市型賃貸住宅開発事業への参画を発表した。
シアトルおよびサンフランシスコにおいて、合計約450戸の賃貸住宅を開発する。同社としては米国西海岸エリアで賃貸住宅開発プロジェクト手掛けるのは初めて。シアトルでの事業は同社グループを通じて初となる。
参画を決めた事業はシアトルの「(仮称)2nd アンド パイク」(総戸数340戸)と、サンフランシスコの「(仮称)650インディアナ」(総戸数116戸)。
「2nd アンド パイク」は、シアトル中心街と商業エリアの中間に位置するプロジェクト。ハイグレードな仕様とサービスを備え、周辺企業に勤めるビジネスパーソンを主要ターゲットと位置付ける。敷地面積約536坪、地上39階地下5階建て。2017年秋の竣工を予定。
「650インディアナ」は、サンフランシスコの商業中心地や急速に開発が進むミッションベイ地区に近い地域に立地。南北の2棟構成で、棟間に広場を設けると共に屋上にはルーフデッキを設置する。市内もしくはシリコンバレーに勤務する若手ビジネスパーソンをターゲットに据える。敷地面積約700坪、地上5階地下1階建て。16年夏に竣工予定。
いずれも、それぞれの都市において交通利便性の高い立地で計画されているプロジェクト。共に現地の有力ディベロッパーと組んで、同社は日本国内で培った住宅開発、マーケティングノウハウを生かして展開していく。